腱鞘炎とリウマチの違いとは?

腱鞘炎は無理な動きや同じ作業を長時間続け、負担をかけることにより、腱の部分に炎症を起こし、痛みが発生する外科的な炎症のことを言います。パソコンなどで長時間同じ姿勢で作業をすることにより、手や指に負担がかかっている上に、さらに同じ姿勢を続けていることから血液循環が悪化し、痛みを発生させるのです。治療法は色々ありますが、腱鞘炎に関しては、何よりも作業をすぐに止めて安静にしていることが大事です。初期段階であれば、熱を持っている部分を冷やしてあげるだけで、痛みを緩和することも可能でしょう。手や指だけの痛みだと思いがちですが、実際、腱鞘炎になった方に話を聞いてみると、全身的に疲労を感じている方に起こりやすいので、休養も治療の一つになると思います。リウマチは原因不明の自己免疫疾患で、関節に痛みを伴ったり、関節が変形してしまう内科的な炎症のことを言い、男性よりも女性に多く、30代〜50代に見られる病気です。症状としては、足や手首などの痛みが数週間から数ヶ月続き、病気が進行すると、骨や軟骨が破壊されると共に、関節が変形してしまうので、関節を動かせる範囲が段々と狭くなってきます。朝起きるとなかなかベットから立ち上がることが出来なかったり、関節が動かしにくくなっていたりするなど、関節のこわばりを感じるのがリウマチの特徴です。腱鞘炎とは違い、疲れやすさや脱力感を感じたり、食欲低下により体重も減少してしまうなど、全身症状を感じることもあります。手術などはあまり行われず、薬物療法やリハビリなどが主な治療方法です。